top of page

従来のBGMと聴景デザインの違い

更新日:5月23日

弊社では常日頃から聴景デザインの話をしますが、伝わらないことも多々あります。

今までの空間に対する音の理解と、音楽サービス(BGM)と聴景デザインの違いが明瞭化されていないことに起因しています。


皆様に理解していただくために、今まで伏せていましたBGMサービスとの違いを今回解説します。



従来のBGM ビジネスの概要


多くの現場で耳にする音楽はそのほとんどがBGM配信サービス由来のものとなっています。

サービスは

・取扱楽曲が多く

・その中から利用者が空間の雰囲気に合いそうなチャンネルを使うことができる

という内容が一般的です。

その他に自社のオリジナルBGMを扱っているサービスもあります。


メリットは

・安価にサービスを利用できる

・楽曲がたくさんある

・飽きのない空間体験を提供できる

などがあります。


しかし、BGMとして使用されている音楽たちはそもそも空間のために作られているものなのでしょうか?

空間体験をより上質なものにするために、BGMの課題点を探ってみました。



BGMの課題点その1「空間のために作られた曲ではない」



BGMの課題点その2「音楽構成が空間向けに編集されていない」



各楽曲はミュージシャンの思想や設定したテーマに基づいて作られています。

それをBGMとして転用しています。

空間に対する音の役割が少ない、予算的にこの演出で十分などそれぞれの理由があれば同サービスを使用しても問題ないと思います。


ですが、音の役割を重視する空間にとってこれは逆にインテリアや空間体験に悪影響を与えかねません。

主張しがちのメロディ、曲ごとに変わる曲調・雰囲気がせっかく作り上げた世界観を見事に陳腐な空間にしてしまうからです。


空間にはその空間にしかない時の流れ・楽しみ・サービス・人々が混在しています

音楽をそれらを紡ぎ、1つの心地良い時間を生み出すものと考えています。



聴景デザインは音を素材とする無形のインテリアデザイン


インテリアデザインをする際、コンセプト・用途・年齢層・体験などを考えると思いますが、聴景デザインもそれと同じように空間のあらゆる要素を考えながらそこにふさわしい音響設計と音楽(弊社では聴景音と読んでいます)をデザインしています。


従来のBGMサービスが機能のみだとすれば、聴景デザインは機能とデザインの要素を兼ね備えています。






今までの空間向け音楽サービスにはデザイン性が不足していました。

オリジナル音楽を制作する企業は複数社存在していますが、弊社ではコンセプトだけでなく、そこにいる人がどうしたら心地良くなれるのかを考えながら環境作りに励んでいます。



現在のクライアントおよび世間のBGMへの捉え方は、安くて・早くて・楽曲がたくさんある、ではないでしょうか。

今まで出来合のものを使っていたからこそ、音楽がどのように作られそれがどのように空間に影響するのかを知る機会すらありませんでした。


この考え方を変えていくことで、環境そして空間への音に対する意識が変わってきます。

そのことから弊社では、「音環境も大事である」とクライアントに思ってもらうところまでをデザイン領域としています。


大事なのは環境作りもですが、その前段となる意識の変化です。



BGMサービスと聴景デザインの立ち位置


空間向けサービスとしては一緒ですが、その位置関係は明確に違います。




A社はBGM配信サービスの類で、円滑な導入と豊富な楽曲数が特徴的です。

B社は他社のオリジナル音楽制作会社になります。価格について記載することはできませんが、イベント、ショールーム、商業施設の音楽を制作したりしています。


聴景デザインとB社の比較ですが、コンセプトから作るデザイン性のある音楽に機能性を持たせている点にあると思われます。


さらに、表現の多様性(あくまで主観ですが)の違いもあると考えられます。

楽曲を構成する音たちと環境との関係性を探っていくと、楽曲を構成する音A・音B・音Cの音量・音質・旋律・音数・曲調を微妙に変えるだけでも雰囲気や印象が大きく変わることがあります。

こうした違いを見えせていき、クライアントに納得してもらう丁寧なデザインが弊社の特徴でもありますが、実際にデモンストレーションをした方がより伝わるでしょう。



体験効果


聴景デザインに即効性はありません。

即効性を求められる場合は、既存のBGMかインパクト性のある音楽を作ったもらう方が良いでしょう。


下記のグラフはオフィス向けの聴景デザインをした際に行ったアンケートの結果です。

既存コンテンツを使ったサービスは、サービス導入の速さ、既存コンテンツ、安価であることから即効性があります。


しかし、環境を考慮したサービスとは違うため、徐々に効果は減少傾向にあります。

ただし、現場によっては効果が持続することもありますので、これは一例にすぎません。





聴景デザインは環境を考慮しながらデザインしていきますが、その過程で作るコンテンツ(聴景音)にインパクト性はあえて入れないようにしています。

なぜなら、空間が主体であり音楽をその環境の一部として機能させるためだからです。

インパクト性があると音楽が空間の主体となるまたは、情報量の多い要素となり本来求める体験ができなくなってしまいます。


聴景デザインは環境との調和に少し時間を要するものの、自然と耳に入るその音によって心地良くなる、そんな体験を目指しています。



ご相談される前に確認していただくこと


金額面もA社と比べれはゼロが1つ2つ増えますので、ご相談される前に


・どの程度のクオリティを求めているのか

・予算は確保できるのか

その空間に音を必要なのか


を考えていただきたいです。


3番目の項目がなぜ赤字なのかと言いますと、ここにはBGMがない方が空間価値が上がると感じる現場があるからです。

どこもかしこもBGMで満たすことは健全ではありません。

本当にそれが必要なのか、マイナスのデザインを検討する必要もあります。


下記はオフィス向けサービスの比較表になります。(具体的な金額はランニングコストのみ記載)






具体的な金額は、空間規模・用途・演出項目などを考慮して設定していきます。


この空間にどんな音楽を使えばいいのかわからない、といった簡単な相談でも構いません。


商業空間の場合は、ブランディングと快適性、オフィス空間特に作業スペースには音響対策と快適性、そしてデザイン性のある環境を提供することが可能です。

オフィスでは他にカフェスペース・コミュニケーションスペース・エントランスなどの空間がありますので、用途に応じて提供する価値を変更することもできます。



最後まで読んでくださりありがとうございました。


次回はデモンストレーションの機会でお会いできることを楽しみにしています。

株式会社神山聴景事務所



Comentarios


bottom of page