はじめに
WEB会議が主流になる中で防音ブースを見かけない日はないほど至る所に設置されるようになりましたね。
びっくりしたのは某ショッピングモールの社員用休憩室にも会議用ブースが設けられていたということ。
ほぼ必須アイテムかもしれません。
しかし周りを見渡すとブース外で作業をしている人たちが多いという事実。
周囲が静かであればあるほどブース内の音が外に伝わってくるそうで、現にそういった体験談を耳にすることがあります。

確かに完全に防音できるということはありません。
周囲の環境にもよりますが、静かなところの方が多いのが現状です。
せっかく個室で心置きなく会議ができると思ったら、自分の声が外に漏れているのは本末転倒になってしまいますよね。
そうなると今度は周囲の音環境設計をしてお互いの騒音が気になりづらい環境にしていくことを目指した方がいいでしょう。
では簡単にどう対策していくか解説していきます。
BGMスピーカーの音量を上げてみる
静かな環境に共通している点は、BGMがないまたはBGMの音量が小さく設定されています。
集中エリアはともかくフリーアドレススペースが主流になりつつある現在のオフィス空間では音がなさすぎるとかえって会話しづらくなります。
声を出せば目立ってしまいますよね。それは平均騒音レベルが低い状態で話すと突発的にレベルが上がるのでちょっとした声量が騒音につながります。
そこで簡易的な対策をまず一個。今使っているBGMの音量を1メモリ分くらい上げてみましょう。
もしまだ小さいなと思ったらもう1メモリかその半分くらい追加で上げてみましょう。
人の声が埋もれるほど音量を上げてはいけませんからね。
空間の状態とBGMの音量のバランスを取るのは難しいかもしれませんがはじめの一歩として感覚で音量調整してみましょう。
選曲してみる
音楽を流すときにどんなサービスを利用していますか?
施設だと言わずもがな施工もしてくれる大手配信サービスかなと思うのですが、小さな施設だと音楽プレーヤーとかで再生されている方も多いのではないでしょうか?
個人店ほど選曲が行き届いている事例が多いのですが、多拠点展開となるとそこまで手が行き届きにくくなってきます。
少なからずこの記事をお読みになったあなたは選曲をこの機会にしてみてもいいのでは?
ここを勘違いして欲しくないので言っておくと、英語歌詞の曲がよーく使われていますが英語だから気にならない問い訳にはいきません。
やはり言葉は気が散ってしまう傾向にありますからなるべく歌のある楽曲は避けるようすることをお勧めします。
次にメロディーが少ない曲を選んでみましょう。
と色々要求していますけども、案外メロディが少なくて歌詞のない曲ってなかなか見つからないんですよ。
全体的に楽曲リストはリラックスとアグレッシブに偏りがちなので、私が要求する曲はすぐ見つからないことがよくあります。
ジャズとR&Bが本当によくかかっているんですけど、落ち着いた曲でも割とメロディーがあったりしますが全然落ち着かないです。
BGMと言っているくらいですから逆に主張しないべきなんです。ですがBGM用に作られている楽曲ではないことからこんな矛盾が発生してしまっているが現状です。
もし音楽に不満を持っている方がいましたらまずはここと変えてみましょう。
ワンランク上の調整方法
と言ってもですね、音量上げるだけだとかなり限界があります。
環境によっては気休め程度の対策にしかならないかもしれません。
もうちょっと自分達でなんとかしてみたい。そんなご要望にお応えいたします。
それは、イコライザーで調整する!です。
イコライザーとは細かな音の帯域調整ができる機材で、ライブなんかでは間違いなく使われています。
逆にオフィスにイコライザーまで導入しているところは私の経験上少ない気がします。
この際導入してみてはどうでしょうか!?
価格はピンキリですが、とりあえずは安いので十分かと。
例えばこのような機材です。
Behringer MINIFBQ FBQ800 超コンパクト9バンドグラフィックイコライザー FBQ付き

イコライザは基本的にこのような作りになっています。
低音域・中音域・高音域の3種類の帯域を操作することができます。
値段が上がればより細かい帯域を操作することができると思いますが、まずはこの辺で試してみてもいいと思います。
接続方法はお使いの配信サービスチューナーとボリューム調整機器の間に設置するイメージです。
そもそも音楽を良く聴く人や音楽家以外の人にとってみれば、いい音悪い音の判断がつきにくいと思います。
その違いを認識するところから始めないとそもそも音を操作することが難しいので、その違いはまた改めて神山聴景事務所の動画もしくはブログで解説いたします。
聴景デザインプラン内容
もうすぐここ記事も終わりそうです。
ここではプラン内容をご紹介します。
すでに稼働しているオフィスとこれから移転など新たにオフィスを開設する場合の2パターンがあります。
何が違うかというと稼働施設はすでに音響機器が取り付けられていることが多いためそれを使って当社のコンテンツを運用します。

一方新規施設では音響設計や音響機器選定、そしてコンテンツ導入までを一貫して行っています。

デモンストレーション受付
当社ではご要望によりコンテンツのデモンストレーションを行なっております。
お客様の予算に合わせた音響空間を設計いたしますので、下記よりお気軽にお問い合わせください。
尚、予算によっては作業受注できない場合もありますのでご了承ください。
株式会社神山聴景事務所
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