睡眠時の防音対策は「音を防がない」
更新日:5月8日
はじめに
筆者自身不眠症や眠りの浅さに悩まされた期間が長く、今でも時々そのような症状を持ったりします。
なかなか寝れない原因の一位に君臨するのが騒音です。
私は悩み事やそもそも体が疲れていないのに無理やり寝ようとして寝れないケースの方が多いので騒音に悩まされたことはありません。
しかしこれに悩んでいる人たちが多いので、聴景デザイン的視点で防音対策を考えてみました。
従来の防音対策
1耳栓

これはお馴染みの方法ですね。音を完全に遮断するために耳栓を使用する機会というのは、例えばイビキ、交通騒音やその他の要因で引き起こされる騒音があると思います。
足音も防音できるのかと聞かれることがあるのですが、足音は振動なので防音することはできません。これは許容しなしなければならないのですが、あの振動はどうも慣れません。
筆者も悩まされたことがありました。
でも耳に物を詰めるのは個人的に好ましくありません。窮屈で寝づらくなってしまいます。
2 マスキング音

アマゾンなどでも販売されている一般家庭用のサウンドマスキングスピーカーです。
内蔵されている音は空調音に似たようなホワイトノイズで、それを用いて対象の音を打ち消すという仕組みになっています。
角度調整や無指向性のもありマスキングしたい音を的確にマスキングできるものもあるそうです。
商品例
ホワイトノイズマシン elesories https://amzn.asia/d/iMtNBix
ホワイトノイズはオフィス向けのマスキングサービスにも応用されています。
これを使うことで劇的に睡眠効果が高まるという意見も聞きます。
ただし、突発的な音や振動には対処することが難しそうです。
それもそのはず、まず振動は前述の通りですし、突発的な音は予測できませんので防ぎ用がありません。
それは日中でもそうなんですが、私たちはどうして寝る時に音に敏感になるのか。
目の代わりになる耳の危機管理システム
私たちは危機を察知する時に五感を研ぎ澄ませて感じとります。
地震の時は揺れ、ガス漏れの時は臭い、大きな衝撃などは音を感じ取っています。
話はそれますが、地震の時筆者は揺れの前に感じる建物が軋む音を聞きます。そしてその直後に地震が発生するという、予知能力かわからないような小さな変化を感じる時があります。
読者の皆さんの中にもそうした経験をしている人はいるのではないでしょうか?
日中夜間問わずこうした事象が発生するときにどの機能が危機を察知するのかというと聴覚になります。
寝るときは特にその役割は顕著です。

無防備になると聴覚が極度に発達し小さな音も拾います。
これは危機管理能力が高まっている証拠です。
太鼓の昔、人類がまだ木の上で生活していた頃は常に危険と隣わせでした。
寝る時は穏やかではありませんしいつ何時敵が襲ってくるのわからない状況です。
そんな時に発達したのが聴覚です。聴覚のおかげで危機を察知し今日まで生き残ってきました。
それは戦時中も同様だったかもしれません。
つまり聴覚的な異変は身に危険が及んでいることを意味しています。
大袈裟かもしれませんが、ちょっとした音も拾い上げることで危険な状況だということを知らせているのです。
実際睡眠時には小さな音も目立つので、それが睡眠を妨げているのも無理はありません。
上記の対策に加え音楽を流したり時には動画コンテンツを流しながら寝る時もあるでしょう。
聴景デザイン的対策では環境を汚さずにマスキングできる方法をご紹介します。
個人差があるので文句言わないでね笑
聴景デザイ