レビュー記事 Dreamegg D8|低価格でも音源豊富&音質良好なサウンドマスキング機器を試してみた
- 神山聴景事務所 株式会社
- 9月20日
- 読了時間: 4分
神山聴景事務所の神山です。
「外の物音が気になる」「静かに休みたい」――そんなときに役立つのが「サウンドマスキング」です。もともとオフィスなどで使われてきた技術ですが、今では家庭でも手軽に取り入れられるようになってきました。
そこで今回は、低価格ながら音源が豊富で音質も良好な家庭用サウンドマスキング機器「Dreamegg D8」 を実際に使ってみた感想をお届けします。
Dreamegg D8の特徴と価格
今回レビューする Dreamegg D8 は、価格が4,000円弱ととても手に取りやすいサウンドマスキング機器です。「ちょっと試してみたいな」という方にとって、最初の一台として選びやすいモデルだと思います。
この製品の一番の特徴は、スピーカーが上向きに設置されていること。これによって音が自然に広がり、音量をあまり上げなくても部屋全体に響くような印象があります。小さな機器ながら、この工夫のおかげで「想像以上にしっかり広がるな」と感じました。
デザインや操作もシンプルで、ボタンは最小限。初めて使う人でも迷わず使えるのがうれしいポイントです。
内蔵音源の種類と特徴
自然音(8種類)
雨の音、波の音、川のせせらぎ、鳥のさえずり、焚き火、鈴虫…といった、身近で馴染みやすい音がそろっています。どれも落ち着きがあって、寝る前や読書のときに流すとリラックスできる感じがしました。特に雨や波の音は抑揚があるので、生活音をうまく覆い隠してくれる印象です。
ノイズ・ファン音(6種類)
いわゆるホワイトノイズに近いものから、エアコンや室外機のようなファン音まで。ノイズは段階的に高周波の成分が増えていく仕様で、静かな環境でも違和感なく聞けます。寝るときに「ザーッ」とした音があると安心できる人にはぴったり。私は普段、就寝時にこのノイズやファン音を使うことが多いです。
BGM(7種類)
これはちょっとユニークで、メロディを含んだ音楽のような音や、不思議な轟音に近いものまであります。クリニックの待合室で流れていそうな、優しいBGMのような曲もありました。好みは分かれると思いますが、昼間のリラックスタイムに合いそうな印象です。
操作性:シンプルでわかりやすい
Dreamegg D8 の操作はとてもシンプルです。本体には大きく分けて 音量ボタン と タイマーボタン しかありません。
タイマー機能
連続再生
30分
60分
90分
と、4種類から選べます。寝る前に「1時間だけ流したい」といった使い方もできて便利です。
ボタン配置
ボタン数が少ないので、初めて触っても迷うことがありません。説明書をじっくり読まなくても、直感的に操作できると思います。
機能面は必要最低限ですが、そのぶん 「機械が苦手でも扱いやすい」 のが魅力。気軽に使い始められるところは、この製品の大きなメリットだと感じました。
使用感レビュー:実際に使ってみて感じたこと
実際に Dreamegg D8 を使ってみて、まず驚いたのは 「音の広がり方」 です。私はベッドから3メートルほど離して置いたのですが、それでも十分に音が部屋に広がり、生活音をうまく和らげてくれました。耳元に置かなくても効果を感じられるのは安心ポイントです。
逆に、耳元に近づけすぎると「音の繰り返し(リピート)」が気になる人もいるかもしれません。音源によっては微妙なループ感がわかることがあるので、距離をとって使う方が快適だと思いました。
効果を感じやすかったのは、話し声や外から聞こえる物音。上の階からの振動音までは完全に消せませんが、それ以外のちょっとした生活音なら十分カバーしてくれる印象です。
また、音質は価格を考えるとかなり良好です。安い機器だと「ノイズが耳障り」と感じてしまうこともありますが、Dreamegg D8 の音は思った以上に耳にやさしく、寝る前に流しても不快感はありませんでした。
初めての一台にちょうどいいサウンドマスキング機器
Dreamegg D8 は、低価格ながら音源の種類が豊富で、音質も良好。シンプルな操作で手軽に使えるので、サウンドマスキングを初めて試してみたい方にぴったりの製品だと思います。
振動音のようにどうしても防ぎにくい騒音もありますが、話し声や生活音をやわらげるには十分な効果を感じました。特に「寝るときに静かな環境を整えたい」「外の物音が気になる」といった悩みがある方におすすめです。
サウンドマスキングを気軽に取り入れてみたいなら、まずはこの Dreamegg D8 から始めてみてはいかがでしょうか。
そのほかのサウンドマスキング機器もレビューしていきますのでお楽しみください。
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