今回は2021年4月に導入した森永製菓R&Dセンターエントランスの聴景サウンドをご紹介します。



・空間コンセプト
森永製菓R&Dセンターが持つ技術シーズに、外部の知・技術・想いを掛け合わせ、新しい価値を共創していきたいという想いを込めて、
「morinaga SEEDs Lab.」をワークプレイスコンセプトとしています。
SEEDs(種)というコンセプトに合わせ、外の方をお招きする1階の来客エントランスは、インテリアも木や石やグリーン、香りの演出など、
研究所には珍しいバイオフィリックなデザインを取り入れています。
1階と吹き抜けで一続きの2階には、ミーティングルームの他に
collaboration-PARKという、ミーティング前後にメンバーが交流できる出会いの場を設けています。
・聴景サウンドのコンセプト
文字にはさまざまなイメージを想起させる力があります。その中で「SEED(種)」というコンセプトは、創造の源泉を象徴しています。
この源泉とバイオフィリックデザインを組み合わせることで、純粋で優しさに満ちた「聴景」を生み出すことができると考えました。
例えば、緑を目にしたとき、あなたはどのようなイメージを思い浮かべますか?
その心象風景を優しさで満たすことが、心を落ち着かせ、クライアントとの知的かつ円滑なコミュニケーションにつながります。
こうして、「SEEDs」は芽吹き、成長していくのです。
聴景サウンド視聴リンク
※現場ではこの音に水の音を組み合わせたコンテンツが使用されています。
・聴景サウンドを導入された感想
研究所関係者様より
・音があるのとないのとで空間の厚みが違う。
・音楽の特性のおかげで上品な雰囲気と涼しさを感じることができる。
といったお言葉をいただきました。
バイオフィリックとはいえ、やはり音があるのとないのとで空間体験が大きく変わることがわかりました。
自然だから自然音を使うのは、間違いではありません。
しかしそれに人工的な音を加えると、自然音だけでは出せない心象風景と体験を提供することができます。
それは、見たことのない風景を利用者に想起させ、クリエーションのきっかけを作ることにもなるのです。
神山聴景事務所
神山健太
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