聴景デザイン@知的なコミュニケーションを促す、森永製菓R&Dセンターの聴景サウンド
更新日:7月21日
今回は2021年4月に導入した森永製菓R&Dセンターエントランスの聴景サウンドをご紹介します。



・空間コンセプト
森永製菓R&Dセンターが持つ技術シーズに、外部の知・技術・想いを掛け合わせ、新しい価値を共創していきたいという想いを込めて、
「morinaga SEEDs Lab.」をワークプレイスコンセプトとしています。
SEEDs(種)というコンセプトに合わせ、外の方をお招きする1階の来客エントランスは、インテリアも木や石やグリーン、香りの演出など、
研究所には珍しいバイオフィリックなデザインを取り入れています。
1階と吹き抜けで一続きの2階には、ミーティングルームの他に
collaboration-PARKという、ミーティング前後にメンバーが交流できる出会いの場を設けています。
・聴景サウンドのコンセプト
文字にはあらゆるものをイメージさせる働きがありますが、コンセプトである『SEED』からはクリエーションの源泉を想起させられました。
この源泉とバイオフィリックなデザインを掛け合わせると、純朴で優しさに溢れる聴景が好ましいと考えました。
緑を見てあなたは何をイメージしますか?
その心象風景を優しさで溢れるものにすることが、落ち着いた精神状態を維持し、クライアントとの知的なコミュニケーションに発展することでしょう。
つまりそこから『SEEDs』が芽吹くのです。
聴景サウンド視聴リンク
※現場ではこの音に水の音を組み合わせたコンテンツが使用されています。
・聴景サウンドを導入された感想
研究所関係者様より
・音があるのとないのとで空間の厚みが違う。
・音楽の特性のおかげで上品な雰囲気と涼しさを感じることができる。
といったお言葉をいただきました。
バイオフィリックとはいえ、やはり音があるのとないのとで空間体験が大きく変わることがわかりました。
自然だから自然音を使うのは、間違いではありません。
しかしそれに人工的な音を加えると、自然音だけでは出せない心象風景と体験を提供することができます。
それは、見たことのない風景を利用者に想起させ、クリエーションのきっかけを作ることにもなるのです。
神山聴景事務所
神山健太